『出雲の民窯 出西窯』陶工 多々納弘光(ダイヤモンド社)

p90 

昨今は不況を反映してか、雇用の創出ということをよく耳にします。それにどうも少しの違和感を持ってしまいます。わたしたちも、民藝運動に賛同されておられた各地の篤志家の方々に仕事をつくっていただきました。しかし、それは雇用ではありませんでした。仕事です。仕事を創出していただいただけではないんです。わたしたちの仕事は郷土の伝統に根ざしておりますし、出西窯の場合は郷土に生きるものたちの共同体です。仕事そのものが、自分たちが生まれ育った土地で生きる喜びや誇りと直結していて、仕事は郷土で生きる上での生きがいでした。民藝運動は郷土に生きる生きがいを創出してくれたんです。


出西の白が、どのようにして生まれたかを知れて、うちにある出西の白いマグカップが、より大切なものになった。

原田マハさんの「リーチ先生」、再読しようかな。

日照雨

諸岡若葉の、ものごとの記録と表現。

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