下屋先生(松岡茉優)が、他人事とは思えません。

松岡茉優が、好きだ。惚れている。あまちゃんくらいから。

バラエティでも、大活躍だ。美人さんでも、普通の女の子の部分を隠してない。

ハロプロを語る松岡茉優なんて、なんか幼馴染のような気持ちになるよ。


どの作品でもやはり気になる松岡茉優だけれど、コウノドリの下屋先生には、特別に思いが乗る。毎度名台詞の多いコウノドリでも、下屋先生の素直な言葉は、私自身が日々感じている自分の弱さや周りへのイライラや焦りと重なって、なんでもないセリフでも響く。


例えば第4話では、研修医の吾郎先生(宮沢氷魚)へのビンタ。

ーいい加減な気持ちでやったら、許さないからから。

ー本気でやれ。産科医、なめんな。

私は今、他人の命を預かるお医者さんのような緊張感のある仕事をしている訳ではないけれど、でも「本気でやってるか」は、自分、そして他人に向けていつも持っている。だからこそ、人を許せない時がある。許せなくて苦しいのは、本当は自分自身だ。吾郎先生にビンタを食らわした下屋先生の手には、じんじんと、長く痛みが残っていたはずだ。


昨夜放送された第5話では、下屋は担当した緊急帝王切開での判断について、悩んでいた。その時はただ赤ちゃんの命を助けるために、躊躇している時間はなかった。最善を尽くした。でも、その子の親のことは考えていなかったかもしれない。医者は子供を育てる訳じゃないから。育てるのは、親だ。(って、鸛鳥先生が言ってた。)

NICUの同期・白川先生(坂口健太郎)にこぼしたのは、自分を責める気持ちと、強がり。

ー私、そんなに落ち込んでるように見える?落ち込んでなんてないから。

ー白川、患者に寄り添うって、どういうことだろうね。

周りは、「誰も下屋先生を責めてません」というけれど、下屋は自分を責める。だって、下屋だから。

きっと、もっとすべきことがあったはず。何か、足りなかったからこうなった。でも、こんな不安でいる姿は見られたくはない。私、落ち込んでなんてないから。そんなに弱くないから。

下屋先生のまっすぐさと不器用な姿は、他人ごととは思えない。


だから昨晩の第5話の終わり、「私、正直落ち込んでた」って下屋先生が笑顔になった時には、ホッとした。自分を許せるって、とっても楽になるよね。それまでにはものすごい葛藤があるけれど。よかったね、下屋先生。

と思えたのもつかの間、予告編でまた下屋先生が泣いていた。

 嗚呼、どうした下屋。

強がりはボロボロと、見る間もなくずれる。涙は貯めてきたぶん、止まらない。

私もそういう時がある。だから下屋先生のことは、勝手に我が事と思って見逃せません。





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